親友であり戦友、同期デビューのたいせつな友、平岡恵子がソロとしては実に8年ぶりのアルバムを発表しました。
25 / 平岡恵子受け取ってすぐ聴いた。出かける前に2回聴いた。帰ってきて今も聴いている。
恵子
恵子!
と、呼びかけてしまうくらい
僕のよく知っている平岡恵子がここにいる。
どっしりと。
桃乃未琴名義でのデビューシングルをたまたまテレビで耳にして衝撃を受けた僕。翌日レコード店へチェックしに行ったら、自分と同じレコード会社、隣の制作部だったというモノ凄い縁。スタッフに紹介してもらってからも、互いにシャイだったせいで打ち解けるのにやや時間はかかったものの、よく似た状況、環境、幾多の荒波を生き抜く中、本心を打ち明けられるかけがえのない存在になっていった。そしてそれは今でも変わらないし、これからもずっとそうだと思う。ベタベタした関係ではないけれど、必要な時は近くにいてくれる、そんな友。
もう10年以上なんだなあ。しみじみ。
彼女がメジャーでの活動を始めた時期。97年、98年頃、音楽シーンは女性シンガーソングライターブームのような状況だった。「女性ソロ」という括りだけで、全く色の違うアーティストを比較する下衆なレビューの数々に、僕は友達だからという理由ではなく辟易としていた。彼女の本質を聴いてほしいと切に思った。人間臭くて、ドロッとしていて、痛みを知っていて、でもプッと笑えるユーモアを持ってて、ウソがヘタクソで、愛する人にはまっすぐで。声から言葉から溢れているではないか、と。
作為的なムーブメントなんて、いつの時代も、過ぎれば何も残さない。埋もれて行く人もいる。でも、恵子は続けている。僕なりに彼女の迷いの時期を知っている。苦悩の時期を知っている。でも、彼女は自分らしく続けている。ここに繋がってたんだね。無駄じゃなかったね。
「作品作れよ〜、待ってる人いるぞ〜」と本人に訴え続けて早や数年。僕の言う事を聞いてくれた訳でもないと思うが(?)、ほんとうに待望のアルバム。夫であるギターの名越くんはじめ、すばらしいミュージシャン、スタッフが集結しています。彼女が積み上げてきた日々がスピーカーから話しかけてくるよ。はっきり言って、BGMにはなりません(笑)。ヤバい絵本を読んでるみたいな気分ですが、聴き込んで行く内にまた違う印象に変化して行く気もする。じっくり、じっくり聴いていたい。
友として、おめでとう。
ファンとして、ありがとう。
多くの人に届きますように。
特に、この歌を必要としているところには、必ず届きますように。
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こちらもぜひ。
Thank You For Being A Friend / Curly Giraffe話題のCurly Giraffeのアルバムに、Chara、Cocco、Bonnie Pink、木村カエラ、新居昭乃、安藤裕子、LOVE PSYCHEDELICOらそうそうたる面々と共にフューチャリングシンガーとして平岡恵子が参加しています。
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posted by iMAGINATIONS at 12:52| 東京 ☁|
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