向かい合って無言で本を読んでいる。
それぞれ別の雑誌を。
小さなテーブル
互いの頭頂部が触れ合わんばかりに近いので
おそらく安心できる間柄なのだろう。
でも、無言で本を読んでいる。
僕が座った時ふたりのアイスコーヒーはすでに空で、
デザートを済ませたと思われる皿も二枚。
僕はサンドウィッチを食べ終わり、コーヒーもあと少し。
やはり、無言。
そう確か前にも同じような光景を見たよ。
あの時は、向かい合った男女が
ニンテンドーDSをやってた。
あまり詳しくないのでPSPだったかも。
ま、大きな問題じゃない。それより
僕がトイレに立ったとき何気なく見えた画面は
それぞれ別のゲームだった。
あまり詳しくないんだけどさ
こういうのって対戦とかもできるんですよね?
ゲームの時点でアレだけど、百歩譲ってさ。
けれども別のゲームだった。ずーっとやってた。
なぜあのふたりは、そしてこのふたりも
わざわざ一緒にカフェまで来たのか。そこが解らない。
それともこれが2008年型のコミュニケーションで
僕ひとりだけ置いて行かれているのかい?
男、バッグから別の本を取り出し、また読みはじめる。
女、特に気にとめる様子なく,読み続ける。
俺、見すぎ?
こんなふたりもホットな夜を楽しんでいるんだろうか。
途中でケータイ鳴ったら出そう。
もし僕がこういうタイプの子と恋をしたら
同じような色に染まってしまうのかな気づかぬうちに。
午後のカフェで向かい合って別々の本を読んで
またあるときは別々のゲームをやって
それぞれ別の相手と電話したりして
それを見ていたシンガーソングライターが
ブログに書いたりしてね。
★
僕は人といるときほとんどケータイには出ない。
仕事の時間、友達との時間、デートの時間
あらかじめ分かっているとき、急用のときは別ですが
目の前にいる人との時間を一番大切にしたいと思う。
2008年型コミュニケーションには
乗れそうもないし乗りたくもないなぁ。
この先も。
それにしても義樹さんて結構周りを見てるんですね★そういうのが歌詞とかにつながってくのかな?
小さなテーブルを挟み、向かい合わせに座るように設置されている1人用の椅子。
奥に男性が座り、向かい側の椅子に女性が座るかと思いきや、
彼女は向かい側の椅子にバックを置き、男性の隣、というか同じ椅子へ…。
小さな1人がけの椅子にわざわざお尻をはみ出してまで並んで腰掛ける姿に唖然。
しかも二人とも無言。最後まで無言のまま黙々と飲み食いした後、
向かいの椅子に置いていたバックを持って帰って行きました。
バックよりも彼を奪われる方が心配だったのでしょうか?
その後、このカップルの行動が友達との話題になった事は言う間でもありません。
違う漫画を。。。って。
でもそれは読み終わると交換してみたり、
その漫画について話してたりするみたいなのでちょっと違うのかな。
そんな光景を一人で見てたり。。。します。
私は一人でいたい時は一人でいるし、誰かと一緒のときはその人と。
って思います。
でも色々な人がいますね。
義樹さんのブログは流れるように読めます。
歌詞みたい。