日本歌謡史を語る上で決して欠かすことのできない大巨人。自分が「作詞家」として名前を覚えた最初の人。歌謡曲に夢中だった頃、好きな曲のクレジットにはかなりの確率でその名があった。
また会う日まで/尾崎紀世彦 のようなスタンダードから、ピンクレディーや山本リンダの一連の作品のような、当時としてはかなりアヴァンギャルドなものまで(いま見てもそうとう凄い)。またフィンガー5や沢田研二などで聴くことのできる、洋楽的メロディー、アレンジにおける無理のない日本語詞。明らかに時代のドアを開いたパイオニアだ。
阿久悠さんがいなければ、邦楽は現在のような進化を遂げられなかったはず。もちろん自分も多大な影響を受けている。ご冥福をお祈りすると共に、ありがとうございましたと言いたいです。
阿久悠さんオフィシャルサイトで作品データベース(の一部)を見ることができます。宝石のような言葉の数々にもう一度触れてみてはいかがでしょう。