今までのライブと終わった後の感覚が違うのは、
心で歌うということを、やっとやりきれたからかなと思っていて。
心から身体へ、糸電話のような一本の線。
つなげる。つながる。
上手に聴かせようとか、こういう風に聴いてほしいとか、かっこいいとか悪いとか、
それらはぜんぶ頭で考えていること。
生活していく中では頭を使うのが必要な場面もあるけれど、
歌と演奏の中ではいらないんだ。
ライブ中も少し話をさせてもらったように、
からだ、かたちがあることで、
僕らそれぞれバラバラに存在して見えるかもしれないけれど。
心はぜんぶ同じ場所にある。
想像してみよう。
最初の生命が誕生した時を、
いつかこの身体が無くなる時を。
同じところからやってきて、
同じところへかえってゆく。
ぜんぶ同じ場所にある。
自然のものはそれを解っているから、
人間のような頭の使い方をしないから、
こっちが心を通して見れば、心を通して聞けば、
美しさや、心地よさや、優しさや、力強さを与えてくれる。
ありのままとはそういうことで、
それは、知る、というよりも、思い出すことで。
僕は歌でそれを思い出すのです。
人間の声帯っておもしろくてね。
喉仏の奥にある、2センチくらいのヒダで、なんと音程が作れてしまう。
「高い声が出ないの〜」なんていう人でも1オクターブくらいは出ます。
他にこんな動物いませんよ。
ヒトは言葉より先に歌があったという説も存在するくらい、
音程、メロディを作るはたらきが発達しているのです我々の種は。
蝶々が花粉を運ぶように、
アサリが水質浄化するように、
ただそこに在るあらゆる草木や動物たちのように、
歌えばいいんだろうなと思えるんですよね。
心で歌っていると、聴いてくれる人から、その場所から、
エネルギーをいただいていることをダイレクトに感じます。
自然と感謝が生まれます。
僕が歌えるのは、聴いてくれる人がいて、その場所があるからです。
循環。
ありがとうございます。
ライブ行きたいけどなかなか行けませんって、メッセージもいただいたりします。
いつか行きたいって。言ってもらえるのも嬉しいですけど、
会えるうちに、聴けるうちに、来てほしいなって思います。
僕もそうすることにしてるの。
生きてるうちに会いましょう。
ライブも増やすよ。この間、歌い終わった後に決めたから。
聴きに来てくださった方、力をありがとうございました。
立ち見になってしまった方、ごめんなさい。
ギター健司くん、心強いサポートありがとうございました。
釜谷さんはじめ、西麻布73スタッフ、いつもありがとうございます。
73ブログに当日の様子がアップされています。
http://ameblo.jp/hello73/entry-11539757764.html?frm_src=thumb_module