友人の結婚式では必ずと言ってよいほど歌わせていただくんですが、ふたりの人生の大切な日にこういう形で呼んでもらえるというのは本当に嬉しいことなんです。
ただ、実はひとつだけ、歌い手にしか分からない困ったことがあるんですよ。それは…
飲み過ぎ,満腹厳禁。
多くの場合、歌わせていただくのはスピーチや余興がひとしきり終わったトリ前の時間帯。大トリは両親への手紙などなので、流れとしてその前の雰囲気作り的な側面がある。そこに真っ赤な顔のロングヘアーが(僕は酔うと顔にとても出ます)チューニング狂ったギターで「ボエ〜〜」と登場する訳には絶対にいかないのです。
もちろんお腹いっぱいに料理を詰め込むのもNG。びっくりするほど声が出なくなります。しかし、さっきも書いたように歌うのは大概後半。料理はメインのサーロインステーキ登場直後です(サーロインじゃなくてもその種の、まぁ柔らか系のお肉ですね)。以前式場のボーイとこんなやりとりがありました。
その日は進行が押していて、僕の出番がなかなか来ない。そんな中サーロインは予定どおりに登場。さすがに歌う直前には食べられない。みんなは美味しそうに平らげていく。僕の出番はまだ来ない。みんなは食べ終わっている。ボーイが皿を片付けはじめる。
ボ「こちら、お下げしてよろしいでしょうか」
義「い、いや、あの…」
ボ「何か、問題でも?」
義「ありません…」
司会「それでは義樹さん、どうぞ〜」
その日の歌がいつも以上に切なげだったのは言うまでもない。
ちなみに今回は、パーティー好きな新郎の希望で披露宴が前後編用意されており、前半が室内でのいわゆる披露宴、後半がテラスで音出したりダンスしたりという構成で、僕は後半のトリだったので料理はしっかりいただきました。感謝。
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長野戸隠でのイベント情報、先週中にお知らせと書きましたがもう少しだけ待ってて下さい〜。本当に申し訳ないです。