本部町に宿を取り山の中をドライブ。道産子の自分にとっては木々の色佇まいや空、どこを見ても異国を感じる。ふとした時に身体を包む心地よさ。北海道も空港に降りた瞬間にいいパワーを感じられるが、沖縄はまた違う種類というか、ある種の神聖さのようなものが漂っている。
そんな中でねじれを放っていたのが、基地周辺やアメリカ人居住区。不意に現れるフェンスの向こうにはアメリカのTVドラマのような風景。カーナビはその部分真っ黒。周囲に漂う何とも言えない違和感。根の深い問題なので俺ごときが簡単には言えないが、東京から最も離れた場所に、在日米軍基地の75%が集まっているのだ。このままいつまでも有耶無耶でいいのだろうか。上空を戦闘機が通り過ぎた。
その晩、彼女が39度の高熱に襲われるというアクシデント。翌朝病院へ連れて行き、ウイルス性の風邪であろう?という曖昧な診断を受ける。薬をもらったもののあまり熱が下がらず、宿で看病しつつ、あまり離れる訳にもいかないのでひとり近くの山を散歩。生命力の固まりのような虫の声がイキイキと響く。最高のアンビエントミュージック。(この時の音がきっかけで
こういうのいつも持って歩きたいなぁと思った)
草の上に寝転ぶ。指先からつま先までゆっくりと一杯に伸ばしてみる。半目のままゼロになる。風の音と虫の声がジワジワジワザワザワザワ…脳の中の不純物を払って行ってくれるような気がする。美しい時間。何もかもが思惑なく、ただそこにある。ここにはまた戻ってのくるだろうなぁと、どこからともなく思う。
2日ほどで熱は引き、なんとか動けるようになったので、いろいろ予定を変更してゆっくり動く事にする。まずは有名な美ら海水族館へ。世界一でかいという水槽はさすがに圧巻であった。沖縄へ行くよ、と言うと誰もが勧めるスポットに偽りはなかった。館の裏はそのまま海へ繋がり、素晴らしい景色が広がっていた。それから海沿いの58号線を南下しつつ、沖縄で一番眺めの良いスポットとして有名な万座毛へ。あまりの気持ち良さに我慢できずビーチで一人泳ぐ。その後、億首川にあるマングローブの森でまったり。暗くなってから那覇へと戻った。国際通りは翌日から行われる祭の準備で盛り上がっていた。
あっという間に最後の日になった。Dさんに教えてもらった泡盛専門店
琉夏にて、土産をしこたま買い込む。ここは全て試飲OKで、スタッフも親切。数十分の間に泡盛の知識を得つつ、試飲し過ぎで軽く酔っぱらいつつ、飛行機までの時間を首里城で過ごす。今回マストで考えていた斎場御嶽とひめゆりは変更により行く事ができなかったがこれも旅。また次回にゆっくりと来ようと思う。そしてその時はライブだね。ちゃーんと場所見つけてきましたよ。フフフ。
Dさん一家が空港まで見送りに来てくれて嬉しかった。本当に今回は感謝,感謝。ありがとう。息子の音太(らた)かわいかった!!
小さい島の中にでっかい歴史が刻まれている沖縄。ほんの少しだけ感じる事ができたかなぁ。
「また来るでー」
posted by iMAGINATIONS at 10:23| 東京 ☀|
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